音楽はどのような影響があるのでしょうか?
音楽は目に見えません。
音楽は空気の分子を通して人体に伝わります。
空気の分子の振動を鼓膜(空気伝達)と骨(骨伝達)で感じ取り、それを電気振動に変換して内耳から脳へ伝えています。
打ち寄せる波を思い浮かべてください。
打ち寄せる波と音楽の波(音波)に違いは、目に見える水の分子か目に見えない空気の分子かの違いだけですね。
2000年10月19日(木)の「アンビリーバボー」によれば、クラシック音楽を水に聴かせると水の結晶がきれいになりました。
音楽療法は原子・分子のレベルで影響を与えます!
人体の70%は水ですから、水に良いものは人体にも良いはずです。
この番組をテレビで見た方は信用していただけますよね。
また、野菜などの植物にクラシック音楽を聴かせると成長が早いという実験結果もあります。
野菜は大部分が水ですから、これも納得できます。
クラシック音楽はもちろん良いのですが、200年も前に鑑賞目的で作曲された音楽で満足していますか?
近代音楽療法の理論に基づいて作曲された音楽を試してみませんか?
この音楽の同調作用が分かれば、おそらく音楽療法の理論の大部分は納得できると思います。
確か小学校か中学校の音楽の授業で習った原理なので簡単です。
同質の音叉をAとBの2つ用意して机の上に置きます。
音叉Aを手にとってカンとたたき、机の上に戻します。
すると音叉Aの振動が音叉Bに伝わって、音叉Bも振動し始めます。
これが共振・共鳴です。
2WAY、AとBの2方向の作用です。
ちなみに、共振・共鳴は異質のものの間では働きません。
条件は、同質のものであることです。
これに対して、一方向からのみ強制力のある関係を同調作用といいます。
これにあたるのが音楽と人間の関係です。
例えば、60ビート〜70ビートぐらい音楽のリズムは、平均約72ビートの人間の心拍に同調作用があることが知られています。
例えば、60ビートの音楽をある一定時間聞いていると心拍数が次第にゆっくりとなり、60ビートに近づきます。
共振・共鳴とは違い、人間の心拍にあわせて録音した音楽のビートが早くなることは当然ありません。
だからなんだと思っていませんか?
アハハ、ここからは人体の知識がないとぴんとこないかもしれませんね。
心拍=心臓の鼓動、リズムは、人体のすべてのメカニズムと連動しています。
アハハ、心拍数がゆっくりとなると呼吸もゆっくりとなり、副交感神経が優位となり、緊張からリラックスの状態へと移行します。
つまり、音楽は心拍に影響を与えることで、人体のメカニズムを通してカラダ全体に影響を与えます。
最近、ポジティブ・サイコロジー、ポジティブ心理学という分野が脚光を浴びるようになり、私も本を読みはじめました。
基本的には、思考は現実化するということです。
頭の中で考える思考=大勢を占めている考えが目標となり、我々はその目標に向かって行動をしがちになる=その目標を実現しようとする習性があるということです。
さらに、我々は反面教師であるということです。
つまり、対人関係では、こちらの態度、行動、しぐさなどに対して相手が反応しているということです。
ことの始まりは、つねに自分であるということです。
類は友を呼ぶ。
陰陽論の教え。
何事も、芋づるしきによくなり、そして芋づるしきに悪くなる。
結論としては、考え方が悲観的、マイナス思考だと対人関係を含め、すべてのこと柄が、マイナスに働き、しかもそれが加速的に悪くなるということです。
従って、良い結果も求めるのであれば、プラス思考をし、良い結果を期待し、常にマイナス思考を排除することです。
心地良い良質の音楽は、聞き手の気分を良くし、マイナス思考を中和する同調作用があると思います。
これが音楽の心理面に対する影響です。
気分が好転すれば、考え方も陽気になり、陰陽論の法則により、好循環が始まると思います。
ストレスが溜まった人は、すぐに分かります。
不快感を前面にだして、イライラ・ガタガタ言っているタイプとふてくされて落ち込んで元気がないタイプがあります。
いずれにしても、こちらも気分が悪くなり、近寄りたくなくなります。
そうです、ストレスをためるとツキが落ち、しかもそれが加速的に悪くなります。
ストレスの三大要素は、緊張、不快感、そして疲れ・疲労です。
食事・運動・音楽療法の三位一体でこれらすべてを中和できます。
ストレス対処に、食事・運動・音楽療法の三位一体をお勧めします。
コロラド州立大学のマイケル・タウト教授のグループが、リズムの効果を一般の人でテストし、音楽があった方が「よく歩ける」ことが、発見されました。
別のテストでは、パーキンソン病の患者にリズム的聴覚刺激を与えたところ、3週間の自宅トレーニングで、歩行スピードが25%、歩幅が12%向上しました。
タウト教授によれば、音楽の臨床的重要性は、感情的または動機付け的価値ではなく、運動コントロールを向上させる脳神経的効果である。
音楽は、外耳から入り、耳道を通って鼓膜を動かし、振動として液体を通過し、聴覚神経を刺激し、
脳の感覚情報中継ステーションである視床にメッセージを運びます。
視床は、今度は、「聞こえ」に関係する脳の領域に音楽刺激を送ります。
脳の聴覚部分は、音楽を処理し、聞こえた音を認識し、記憶やアソシエーションを呼び起こします。
これは、音楽の顕在意識のプロセスです。
東邦大学医学部教授の有田秀穂先生によれば、朝陽を浴びて、リズム運動を行うことで、セロトニン神経を活性化することができるとのことです。
精神的ストレスが過度に継続的にかかるとセロトニン神経の機能が低下し、うつ病などの精神的病気に引き金となるとのことです。
補足:セロトニンとは、眠りを誘発し、鎮痛薬の役割を担う脳内ホルモンです。
つまり、セロトニン神経が機能低下すると眠れなくなり、痛みを必要以上に強く感じるということです。
女性の場合には、生理痛の痛みが激しくなり、おそらく出産時には痛みに耐えられなくなると思います。
なぜならば、セロトニンの鎮痛作用はモルヒネの約20倍といわれているからです。
ところで、音楽には潜在意識/無意識的な作用もあります。
視床を介して、音楽の要素である-ピッチ、リズム、強度-が、直接自律神経システムに影響を与えます。
そしてこの自律神経システムは、呼吸、心臓の動き、動作機能、消化を調節しています。
さらに、音楽はホルモンにも影響を与えます。
正しく使われれば、音楽は脳機能と肉体能力の両方を向上させるのに、非常に効果的なツ−ルです。」
出所:アーサー・ウィンター医学博士等著、「ブレイン・ワークアウト」、St. Martin's Griffin, 1997.
脳からストレスを消す技術、有田秀穂 東邦大学医学部教授著、サンマーク出版
● 音楽療法を正しく実践すれば、ほぼ全身の筋肉、自律神経、ホルモンに影響を与えることが可能なことがお分かりいただけますでしょうか?
セラピーとして音楽療法を活用するのであれば、音楽療法 食事 運動の三位一体をお勧めいたします。
私は、突発性難聴並びに記憶障害(病気)から、半病気、半健康、健康への回復を食事・運動・音楽療法の三位一体でまかないました。
こころとカラダには相関関係があります。
「健全な肉体に健全な精神が宿る」ということです。
回復過程は、精神、肉体、精神、肉体と一歩一歩階段を上り詰める感じです。
つまり、音楽療法で=>精神のサポート、食事・運動療法で=>肉体の強化といった感じです。
ちなみに、音楽療法単体の場合は、健常者のみに有効と考えられます。
肉体に問題がある人=病人、半病気、半健康の人は、自然治癒力が十分に働いていません。
自然治癒力が十分に働いていないから、完全な健康体になれないのです。
さて、日本人でこの完全な健康体に当てはまるのは、わずか1割です。(日本成人病予防協会の資料より)
ということで、9割の日本人は、音楽療法単体では不十分ということです。
食事・運動・音楽療法の三位一体は、ボディ・ビルディングと同じで長い時間をかけて作る上げていくものです。
でも、うさぎと亀さんの競争と同じで、気が付いた時には、周りを大きく引き離していることが実感できると思います。
● セラピー、ヒーリング等にご使用の場合には、近年に改良・進化した音楽療法CDをお勧めします。
● 音楽の選択にお困りの方は、ご相談ください。
担当:一般健康管理士指導員 森田 洋
updated on 1/14/2020
https://www.QLE.co.jp/s/
モーツアルト 音楽の影響 音楽の効用 音楽療法CD
音楽の神秘 音楽とホルモン 音楽と現代医学 音楽療法と音楽鑑賞の違い
音楽療法士 音楽療法とは 間違いだらけの音楽療法 音楽療法Q&A
サウンドセラピー なぜサウンドセラピーか? 音楽療法 索引
東京都台東区三ノ輪1-21-9
Tel: 03-5824-3670
e-mail: お問い合わせ 連絡先(SSL暗号化)
PC版本店URL: https://www.QLE.co.jp/